バーチャル・プラハ
国境超えが難しく、いつどのような制限措置が発布されるかわからない状況においては、旅行という行為が極めて特異な体験となります。危険を冒して出かけるより、安全な自宅にとどまる方が賢明でしょう。そんなとき、貴方が何らかの理由でプラハに来られないのであれば、プラハの方から貴方のご自宅を訪ねることができます! 100%のプラハ体験は無理としても、市内の名所旧跡あるいは展覧会などをいくつかご自宅でご覧いただけます。しかも世界中どこからでもアクセス可能となっています。ここではチェコの首都・プラハを、ご自宅の居間のソファーあるいは書斎の机の上で、快適にお楽しみいただくためのヒントをいくつか伝授いたしましょう。

プラハ城 

プラハと言えばやはり何といってもプラハ城!プラハ城を見ずにこの町を語ることはできません。バーチャル見学でも同様です。プラハ城は、そのウェブサイト上で城の外観見学をオファーしており、多言語の簡単な解説付きで、通常のプラハ見学で絶対に外せない場所全てをご案内いたしております。プラハ城は世界最大の敷地を誇る城ですが、城内の中庭を歩かれる際にはそんなことも念頭に置きつつ、バーチャル散策をご堪能ください。

マラー・ストラナとその街角 

マラー・ストラナ地区は、プラハ中心部でも最も美しい場所の1つ。入り組んだ路地、古い宮殿、そして壮麗な庭園が並ぶマラー・ストラナはプラハ必見の地区です。グーグルマップでバーチャル・トリップすることもできますし、あるいはこちらのサイトでパノラマ写真を見ながら旅をお楽しみいただくことも可能です。

カレル橋 

ヴルタヴァ川両岸を結ぶ、市内に現存する最古のは、その創設者、14世紀のチェコ国王にして神聖ローマ帝国皇帝・カレル四世の名を冠しています。この橋は、プラハ市内のみならずチェコ国内でも最も被写体として捉えられることの多い名所旧跡の1つと言えるでしょう。他の何千人もの観光客同様、貴方も是非カレル橋の散策をお楽しみください。

ペトシーン

プラハでは、ペトシーンの丘も必見です。ここはプラハ中心部で最も海抜の高い場所で、100年以上前に建てられた展望台と丘陵に広がる美しい公園がその見どころとなっています。春、花満開の樹木の下で恋人が愛を語り合う場所、夏のピクニックに最適な場所・ペトシーンの散策はこちらでお楽しみいただけます。

旧市街広場 

プラハ旧市街の中心・旧市街広場は、様々な歴史の舞台となった場所です。現在はクリスマスの時期には人気のクリスマス・マーケットが開催され、夏はストリート・ミュージシャンがその芸を競う場所ともなっています。ここにはまた旧市庁舎と天文時計の塔も見られます。貴方もバーチャル・ツアーで、旧市街広場の新たな発見をしてみませんか。

ヴィシェフラット 

ヴィシェフラットは、ちょっぴり残念なことに、プラハを訪れる観光客大半の関心から少し外れたところに位置します。ここにはかつて、プラハ城よりも古い、中世初期の宮殿が立っていましたが、今日既にその面影はなく、現在はチェコ国家を象徴する場所、あるいは市民の憩いの場として機能しています。またここからは素晴らしい景色もお楽しみいただけますので、貴方も是非バーチャル・ツアーでご確認ください。

プラハ・ユダヤ人街 

次にご紹介するバーチャル・ツアー先は、シナゴーグや有名なユダヤ人墓地を擁するプラハ・ユダヤ人街です。現在も機能しているものとしては欧州最古のシナゴーグ(旧新シナゴーグ)や、神秘的雰囲気に満ちた墓地などを是非ご見学ください。

プラハ国立美術館 

国立美術館は、徐々に展覧会が一時的に閉鎖されていく状況の中、見学に来られない芸術愛好家の方々向けに、オンライン形態での展示を拡大してきました。バーチャル・ツアーでは、展覧会のみならず、収蔵品や通常一般公開されていない場所もご覧いただけます。例えば国立博物館のユーチューブ・チャンネルでは、収蔵品の中から特に注目に値する作品を選んで、1分間、最長でも数分間のコメント付き動画を公開しています。また最近、常設展示コレクション見学のビデオも新たに加わりました。ここでは厳選したコレクション展示のインタラクティブ・バーチャル・ツアーをいくつかご紹介しております。その最初の試みは「1796~1918年:長い世紀の芸術」と題したもので、また第2弾としてはシュワルツェンベルク宮殿の大規模な古典芸術家作品展示をマッピングしたバーチャル・エキシビションが準備されています。後者は3部構成となっていますが、その第1部はこちらでご覧いただけます。
国立美術館は、2021年元旦に、国立劇場バレエ団と協力して制作した「絵画の中のバレエ:レンブラントとサスキア」と題した画期的なビデオ・プロジェクトを初公開しました。これは「レンブラント:ある人物の肖像」展に関連して作られたもので、このビデオの中では展覧会の一部をご覧いただけます。


国立技術博物館 

博物館の中でも特に人気の高い国立技術博物館も、コロナの年・2020年にオンライン見学サイトを用意しました。ここではグーグルマップ形態の見学ツアーに、解説、情報、そしてショート・ビデオが散りばめられた作りになっています。もちろん英語でも対応しています。国立技術博物館コレクションのバーチャル・ツアーは、建築、デザイン、交通、写真スタジオ、天文学、そして印刷技術のコースに分かれており、各部門で新たな発見をする絶好の機会となっています。ご自宅から楽々オンラインで、人類の知恵の数々をご自分の目でお確かめください。

プラハ動物園 

プラハ動物園世界最高の動物園の1に数えられていますが、ここでもバーチャル見学が可能です。またそのウェブサイト上で毎日「象の谷」コーナーからライブのストリーミングが提供されており、ビジターがご自分でカメラを選び、インド象の姿を間近で見学できるようになっています。更にユーチューブでは「動物園短信」が配信されています。言語はチェコ語ですが、動物の姿、行動を見せるチャンネルですので、言葉の必要性は感じません。それでも物足りないという方は、是非グーグルマップで動物園内のバーチャル散策ツアーにお出かけください。

プラハ市立美術館 

プラハ市立美術館は、「デヴェトシル19201931」展に文字通り世界中の皆様をご招待しております。これは石の鐘の家内に展示されており、「デヴェトシル」と呼ばれる当時のチェコスロヴァキア・アバンギャルドアート・グループにスポットを当てたものとなっています。同展覧会の無料オンライン見学には、こちらでご参加いただけます。