プラハ
チェコの首都プラハは、
観光の中心地でもあります。千年以上の歴史を持つこの町には、訪れる人誰もが魅了されることでしょう。中でも最大の見所は、
旧市街市庁舎の天文時計、そして
プラハ城です。プラハ城からは、蛇行するヴルタヴァ川と、これに沿って広がる町全体を見渡す、素晴らしいパノラマ景色もお楽しみいただけます。また一味違ったプラハを楽しみたいという方は、例えば
国立劇場のバレー鑑賞、あるいは美術館、ギャラリー巡りなど試してみてはいかがでしょうか。美術館としては、ゴシックの板絵コレクションで有名な
国立美術館あるいは現代美術、インディーズアートの展示会場として知られている
ギャラリーDOXなどがあります。また芸術よりも自然に触れる方がお好きという方には、
動物園がお勧め。プラハ動物園は、世界で最も評価の高い動物園の一つに数えられています。
チェスキー・クルムロフ
南ボヘミアの
チェスキー・クルムロフは、ユネスコ世界遺産の
クルムロフ城をはじめとする数々の名所旧跡を抱く町。城と
旧市街を囲むようにしてヴルタヴァ川が流れている風光明媚な場所としても知られています。チェスキー・クルムロフは観光客に絶大な人気を誇っていますが、それでもこの中世の町の美を静かに鑑賞できる場所、石畳と赤い瓦屋根の景観を静かに愛でることのできる場所が必ず見つかるはずです。
クトナー・ホラ
中世の面影をそのまま残す美しい町
クトナー・ホラは、プラハからバスあるいは列車でほんの1時間ほど行ったところにあります。ここは中世には銀鉱山として栄えた所ですが、当時銀は貨幣として使用されていたため、最も利用価値の高いものとされていました。この地の銀鉱山の名声の高さは、ここで鋳造された銀貨、
トラル銀貨が今日世界的に最も使用頻度の高い通貨、ドルの語源となっている事実が物語っています。より詳細をお知りになりたい方は是非、
中世の銀鉱見学ツアーに参加してみてください。また更なる訪問先としては
GASKが一押し。これは現代アート・ギャラリーで、コレクション展示のユニークなコンセプトで知られています。館内には広大なキッズ・アート・コーナーもあります。
ブルノ
モラヴィアの中心都市にして、チェコ第2の都市・
ブルノは、チェコの南東部に位置しています。この町は(意外かもしれませんが)そのカフェ文化で知られています。また20世紀前半に建てられた
機能主義の建物が数多く存在することもブルノの特徴の一つです。中でも有名な建築家ファン・デル・ローエの作品
トゥーゲントハット邸は必見です。見学ご希望の方は、ウエブサイト上で事前予約することをお勧めいたします。またブルノでは必ずそのナイト・ライフもご体験ください。クオリティの高さで知られるバーでは、モラヴィア名産白ワインのご注文をどうぞお忘れなく。
カルロヴィ・ヴァリ
チェコ西部に位置する温泉町、
カルロヴィ・ヴァリは200年前からヨーロッパの王侯貴族が好んで訪れていた保養地で、現在も変わらぬ人気を誇っています。ここでは温泉治癒コース体験もできますし、もちろん通常の休暇ご滞在も可能です。またご来訪時期が7月最初の週にかかる場合には、
カルロヴィ・ヴァリ映画祭の華やかな雰囲気もご体験いただけます。これはチェコ国内唯一の国際映画製作者連盟公認映画祭で、毎年世界のトップスターがゲストとして登場しています。
クロムニェジーシュ
クロムニェジーシュは、
モラヴィア地方、ブルノの北に位置する町で、ここもまたユネスコ世界文化遺産の町の一つです。世界遺産に登録されているのは、その
城(大司教宮殿)と庭園です。庭園のうち
城下庭園は、英国風の公園で、城を取り囲むようにして広がっています。他方近年新たに整備された
花の庭園は、バロック庭園建築の頂点に立つもので、歴史物の映画やドラマの撮影場所としても知られています。
オロモウツ
クロムニェジーシュより少し北に行ったところにあるのが、大学の町として知られる
オロモウツです。オロモウツは、観光部門でさらに発展するポテンシャルを秘めていますが、
現在のところまだ完全に観光地化されていません。プラハからは直通列車で2時間半の距離にありますので、週末に是非足を延ばしてみてください。ここではチェコで
最も美しいといわれる教会がみられるほか、町の広場ではユネスコ世界遺産で、チェコ・バロック彫刻の最高峰ともいえる
三位一体ペスト柱がご覧いただけます。
ボヘミアン・スイス
プラハから北に、ドレスデンの方向へ行ったところ、ドイツとの国境付近には、
ボヘミアン・スイスと呼ばれる、国内最小の国立公園があります。この地域の見所としては、
岩壁、鬱蒼とした森、どこまでも続く渓谷、そして
欧州最大の巨大な岩石のアーチなどが挙げられます。ここにはまたクライミング用の岩壁も用意されています。
プラハ周辺の古城
プラハに数日滞在予定、だけど市内観光スポットはもう全部見てしまったという方のために、ここではいずれもプラハから1時間以内で行ける3つの古城をご紹介いたしましょう。まずは
カルルシュテイン城。ベロウンカ川を望む丘の上に聳え立つこの城は、600年以上前に建てられたものです。もともと神聖ローマ帝国皇帝の戴冠宝物の保管場所として創設されたものですが、現在は一大観光スポットとなっており、事前に予約すれば、貴重な聖十字架礼拝堂などを見学することができます。一方プラハから南に行ったところ、ベネショフと呼ばれる町の近郊にあるのが、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント・デ・エステの私邸として知られる
コノピシュチェ城です。フランツ・フェルディナント大公は大の狩猟好きだったことでも有名で、城内の壁は彼が射止めた何千もの動物の剥製で飾られています。3つ目の古城は、かつてチェコ歴代王の狩猟場であった自然保護区・クシヴォクラート地方を見渡すように聳え立つ
クシヴォクラート城。城の中庭で開催される中世の伝統市は、特に子供たちの間で大人気を博しています。
レドニツェ=ヴァルチツェ地区
ここで挙げる最後のお勧め観光スポットは、これまたユネスコ世界遺産に登録されている
レドニツェ=ヴァルチツェ地区。
南モラヴィア、オーストリアとの国境近くに位置するこの地区は、
レドニツェ、
ヴァルチツェという2つの町とその城、そしてその間に広がる雄大な自然区とから成っていますが、これはかつてレドニツェ城、ヴァルチツェ城の城主で、この地域全体の領主でもあったリヒテンシュタイン家により、ディエ川流域の
数百ヘクタールもの土地が広大な公園に整備されて生まれたものです。公園内にみられる小さな城館、塔など、周囲の景色を楽しむための休憩所も、リヒテンシュタイン家により建てられてものです。ここでは是非自転車をレンタルし、サイクリングロードをくまなく走ってみることをお勧めいたします。