プラハのナープラフカは5ヵ所あり、いずれも100年以上の伝統を持つもの。もともとナープラフカは現在とは異なる用途のため整備されたものですが、今日では、プラハの躍動感溢れる雰囲気を満喫するのに最高の場所となっています。プラハのナープラフカは、心身のリラックスのみならず、文化イベント、あるいはプラハ城あるいはカレル橋を望む素晴らしい景色を楽しみつつ、単に(夕方)散策するだけの場所としても最高の場所です。どのナープラフカをお選びになるかは貴方次第。ご家族、お友達とお出かけになれば、楽しみ方もまた広がります。
いかだ乗りからオーガニック食品へ
以前プラハのナープラフカといえば、いかだが連想されました。いかだ乗りの陽気な掛け声や、ずぶ濡れのいかだ乗りの間で交わされる話し声が付近一帯に響いていた時代もありました。でももうこれも遥か昔の話。最後のいかだがプラハのナープラフカに引き上げられたのが1947年のことでしたが、その後ここはすっかり様変わりしました。例えば毎週土曜日、そして時として水曜日にも、ナープラフカではファーマーズ・マーケットが開催されています。市場では質の高いチェコ産食品が売られ、その場で試食することもできます。この場に出店できるのは信頼できる業者のみですので、食品の品質は保証済みです。ここでは果物、野菜のみならず、乳製品、肉、花、コーヒー、そしてもちろん軽食もお求めいただけます。船のデッキも楽しみ方色々
プラハのナープラフカは5ヵ所ありますが、中でも典型的なナープラフカの雰囲気をたたえた場所といえば、やはりヴィシェフラド下のラシーン河岸通り。ここはプラハ中心部のヴルタヴァ河岸地域で、現在最も魅力と躍動感にあふれた場所となっています。何よりも散策、パーティーの際にフラッチャニとプラハ城の素晴らしいパノラマ景色が楽しめるのが魅力です。またナープラフカ終点からダンシング・ビルの方へ上がっていくと、賑やかな交差点に行き当たりますが、ここはまさにセルフィーにぴったりの場所です。さらにこの場所になくてはならない存在となっているのが、ナープラフカに横付けになった船のデッキ。長さ約70 mのカーゴ・ギャラリーでは、毎日のようにコンサート、展覧会ほか文化イベントが開催されており、まさに文化が満載に積まれたカーゴ船といえましょう。コンサートはまた、(ア)ヴォイド・フローティング・ギャラリーのピカピカに磨き上げられたデッキでも定期的に開催されています。またコンサートより演劇の方が好きという方には、「フォルマン兄弟の秘密(Tajemství bratří Formanů)」船がお勧めです。ここでは一般用の演劇はもちろん、午後は子供向けの劇も上演されています。さらにここでは「ゴット・マイ・ライヴ(Gott My Live)」と呼ばれる展覧会(2017年9月30日まで)も必見。これはチェコで最もポピュラーな歌手カレル・ゴットのキャリアを集大成したものです。
チェコ・ビールで乾杯、フード・フェスティバルをチェック
上記以外のナープラフカでも様々なイベントがオファーされています。渡し船で対岸に向かえば、ヴルタヴァ川のロマンチックなクルーズをいっとき楽しめるだけでなく、短時間で対岸のナープラフカに移動し、コンサート、文化イベント、ドリンクを異なる場所でまた満喫することができます。またドヴォジャーク河岸通りまで到達した方には、ビール醸造船(loď Pivovar)という素晴らしい褒美が貴方を待っています。この船は、その名のとおりビールの宝庫。ここでは厳選されたビール、有名なチェコ・ビールのほか、素晴らしいチェコ伝統料理もご賞味いただけます。一方1カ所でできるだけ多くの種類の食べ物を味わってみたいという方には、「スミーホフ」ナープラフカがお勧め。ここの上方河岸通り(ホジェイシー・ナーブジェジー Hořejším nábřeží)は、あらゆる種類のフード・フェスティバルの会場となっています。例えば「ナープラフカ・ストリート・フード・フェスティバル」(2017年8月26日)では、ベトナム、タイ、インド、ロシア、あるいはレバノンなどの料理をご賞味いただけます。またヴィーガン向けには、ラシーン河岸通りで国内最大のオープンエア・ヴィーガン・マーケット「ヴェギー・ナープラフカ」(2017年9月20日)が開催されます。