自動車のなかった時代
今日のムラダー・ボレスラフのシュコダ会社の創始者は、機械工のヴァーツラフ・ロウリンと書籍販売人ヴァーツラフ・クレメントでした。1985年に自転車修理と製造業から始め、1898年にクレメントはパリから前輪を動かす小型の動力装置のついた自転車を持ち込みました。当時の目撃者によれば、それは「安定性がなく操作の悪い欠陥品」でした。手先の器用な機械工クレメントはその機械をうまく改善して、一年も経たないうちにムラダー・ボレスラフにヨーロッパで最初の実用的な輸送手段-後輪付きで全タイヤをハンドルで操作できる「オートバイ」スラヴィアタイプAを作り上げました。やり手の営業マンであったロウリンはいうまでもなくこの製品を販売して名を広め、会社はその動力装置のついた自転車製造を拡大し、1906年にはついに「自動車」も売り始めました。当時、プラハの自動車展示会で、動力装置のついた乳母車を連想するヴォウイトゥレッタAが公開されましたが、それがまさに今日の自動車シュコダの「ひいおばあさん」だったのです。今日この自動車は、会社が製造開始100周年を記念して贈り物として寄贈したムラダー・ボレスラフのシュコダ自動車博物館で見ることができます。
最初のチェコの自動車
シュコダの自動車は、チェコのこれまでのところいわゆる「最初で最後の大統領」といえますが、自動車ブランドプラーシデントが世界に登場したのは北部モラヴァのコプシヴニツェというところです。地元の自動車工場タトラは、ムラダー・ボレスラフと同様、小さな工場から出発し、まさにこれが1897年‘プラーシデント’の誕生となりました。当時のオーストリア・ハンガリー帝国の最初の量産自動車で世界でも最初の自動車でした。
この世界的に有名な自動車の歴史的資料を扱ったタトラ技術博物館は、町の中心地に建つ現代的建物にあります。館内には自動車やトラックはいうまでもなく、パリ-ダカールラリーに参加した有名なタトラ自動車の幅広いコレクションをご覧いただけます。
自動車レース-親しめるスポーツ
昔の自動車やオートバイが好きな方は、プラハ やブルノにある技術博物館をよくご存じでしょう。ここではきらりと光る100年もののベテランだけではなく、遙かに最新のレーシングカーもご覧いただけます-最近ではプラハの国立技術博物館 が、フェラーリ3車を展示公開しました。ベテランのあらゆる魅力を満喫できる絶好のチャンスは、展示会やレースでも可能です。例えば8月に開催されるカルロヴィ・バリベテランラリーや5月に開催されるズリーンの伝統的ラリーです。現代の自動車がお好きな方は、チェコで最も有名なオートバイレースの一つ、8月にズリーンで開催されるバルム・チェコラリー・ズリーン,に出かけてみてはいかがでしょう。 自動車レースのすばらしい雰囲気をまさにズリーン市内の道路で体験できます。