ヴルチュノフの王様騎行
イースター後の第7日曜日である聖霊降臨祭の日にヴルチュノフ(Vlčnov)開かれる古くから続くフォークロアの祭典は、200年以上の伝統を持っています。フリネツコ(Hlinecko)のカーニヴァルのパレードと同様、ユネスコの無形遺産リストに登録されました。 祝祭のクライマックスは、装飾を施した馬に騎乗した王様が側近とともに村中を行進する「王様騎行」の儀式です。これは独自の成人式でもあり、18歳の少年が大人の仲間入りをします。少年たちは、生涯に一度のみ王様の側近の一人として参加し、少女の伝統衣装を着た10歳から12歳の幼い男の子が王様になります。 王様騎行には民芸音楽アンサンブルの演奏、吹奏楽器やツィンバロム音楽によるコンサート、ワインの試飲、工芸市や展示会も行われます。第2次世界大戦前には王様騎行はスロヴァーツコのほぼ全域で行われていましたが、今日ではこの特別な伝統はヴルチュノフとフルク(Hluk)、クノヴィツェ(Kunovice)とスコロニツェ(Skoronice)でのみ続いています。