最高のスーベニアをゲットしよう!
旅行の美しい思い出にこれはと思える土産物を選ぶのは、簡単なようでなかなか難しいもの。町の中心部には、その地とはあまり関係のないスーベニアが散乱しています。そこで、ここでは、他のどこにも見られないようなローカル色の強い土産物をご紹介することにいたしましょう。

西ボヘミアのガラス製品

世界的に有名な温泉町カルロヴィ・ヴァリを中心とする西ボヘミア地方一帯は、既に数世紀に渡り、世界有数のガラス製品産地としてその名を馳せています。但し20世紀の政治・経済変遷により、かつてボヘミア・クリスタルを世界中に送り出していた製造者、工場は大半が淘汰され、現在維持されているのはそのほんの一部に過ぎません。今日もガラス、クリスタルを製造し続けている企業としては、例えばカルロヴィ・ヴァリに本拠を置くモーゼルなどが挙げられます。貴方のお探しの品はきらきらと輝くカットガラスの花瓶ですか、それともミニマリズム的アクセサリー?160年の伝統を持つモーゼルでは、そのどちらもご堪能いただけます。あとは数ある製品からお好みのものを選ぶだけでOKです。

プラハのマリオネット

チェコに来られて、土産物屋でマリオネットを目にされない方はまずいないでしょう。チェコの人形劇は長い歴史を誇っており、現在もますます発展しつつあります。そのため2017年には、チェコのマリオネット・シアターはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。今日人形劇はその大半がお子様向けのものとなっていますが、たまには子供の頃に戻って、王様、王女様、竜や道化師が登場するファンタジーの世界に浸るのも楽しいもの。プラハにお越しの際は、是非お土産にマリオネットをお持ち帰りください

モラヴィア・ワイン

モラヴィア、特にオーストリア、スロバキア国境に近いモラヴィア南部は、葡萄栽培に適した地として知られています。この辺りはチェコで最も気温の高い地域。そのためここでは数百ヘクタールもの土地で良種の葡萄が栽培されています。中でも最も有名なヴィンヤード地帯としては、ズノイモ、ミクロフあるいはウヘルスケー・フラジシュチェ周辺が挙げられます。南モラヴィアお訪ねの際には、モラヴィアのワインケラーに必ずやお立ち寄りください。モラヴィア産ワインは外国でも知名度が高く、毎年有名なワイン品評会で上位を占めています。この地方で最も一般的な品種はパーラヴァ、そしてヴェルティンスケー・ゼレネー(グリューナー・ヴェルトリーナー)。モラヴィアワインを貴方も是非是非お試しください。ご満足いただけること請け合いです。

パルドゥビツェのペルニーク(ジンジャークッキー)

東ボヘミアは、ユネスコ世界文化遺産の城で知られるリトミシュルや、バロックの病院ククスなど、歴史的な名所、遺産が数多く存在する地方。この地方はフラデッツ・クラーロヴェーパルドビツェの二つの中心都市を擁しますが、後者の名産となっているのがいわゆるパルドビツェのペルニークです。これは蜂蜜と香辛料がたっぷり入った甘いお菓子で、非常に長持ちするのが特徴。伝統的ペルニークはライ麦粉をベースとし、表面には砂糖で複雑なデコレーションがなされています。通常ちょっとした贈り物、あるいは感謝の印として渡されるものなので、「お母さんへ」、あるいは「ありがとう」などと書かれているものが多く見られます。貴方もペルニークでちょっとオツなプレゼントをしてみませんか。

伝統の腕時計「プリム」

続いてご紹介する品も東ボヘミアに関係するもの。同地方のノヴェー・ムニェスチェ・ナド・メトゥイー(Nové Městě nad Metují)には、現在も伝統的手法に基づき、手作業で腕時計を作っている世界でも数少ない時計メーカーの一つがあります。この腕時計には、安価なアジア製の部品は一切使用されておらず、部品もネジの一つ一つに至るまで全て当地の工場で生産されています。従って、チェコの土産物としては決して安いものではありませんが、その代わり純粋のチェコ職人芸が生み出した製品であることが100%保証されます。ここでは、過去70年間以上に渡って脈々と伝えられてきたブランドを、現在も手にすることができるのです。