チェコに住む大学生のインターン体験記&チェコ留学記[後編]

みなさんこんにちは!チェコ政府観光局インターンの西村です。

観光局でインターンをしている私が「なぜチェコに?チェコの大学ってどうなの?チェコ政府観光局のインターンって何をするの?」という皆さんが気になるであろう疑問に答えるべく、チェコでの留学&生活とインターンでの体験についてお届けします。
 
後半となる今回はチェコ政府観光局でのインターンについてお話しします。

前半はこちら
 

なぜチェコ政府観光局でインターン?

大学の必須単位として、観光業に関わる長期のインターンシップが必要でした。せっかくなら普段できない経験をしたいと思い、プラハでのインターンを探していたのですが、チェコ語ができないためなかなか見つかりませんでした。

そんな時、チェコ政府観光局の日本支局なら、学んでいることと、チェコ在住のメリットを活かせるのではないか?と思い、インターンシップに応募しました。
 

インターンの仕事内容

インターンでは、マーケティングとPR業務に関わらせていただいています。SNSに関するコンテンツの作成、ブログ、翻訳が主な仕事です。
 
コンテンツ作成では、各SNSの文章構成、Instagramのストーリーズやリール作成、写真撮影などを行なっています。

SNSの文章構成では、TwitterとInstagramの投稿文章(チェコの世界遺産、食べ物、イベントなど)考え、Instagramでは、各都市の観光スポットを紹介するストーリーズやリールを作成しています。
WBC開催前には、チェコ代表選手の出身地とプロフィールを紹介する投稿を作成しました。選手のプロフィールが面白いと話題になって、とても嬉しかったです!

そして、日本戦後にTwitterで「#チェコの選手」がトレンド入りしていたのを見て、このトレンドを使ってチェコをアピールできるのではないかと思い、ツイートすることを提案しました。このツイートが3万リツートを超えてバズった時は、達成感がありました(笑)


 
また、観光局の公式マスコット「レフ丸」の写真撮影と文章作成も行なっています。

 ブログ投稿も仕事の一つで、「チェコで活躍する日本人」というタイトルでインタビュー記事を書いています。インターン期間中、チェコに住んでいることを生かしたい!という想いがあったため、チェコ在住の日本人にインタビューする企画を立てました。

インタビューはほぼ未経験だったので最初は緊張しましたが、自分の知らない業界で活躍されている方の話を聞くのはとても楽しいですし、学ぶことが多くあります。質問を考えたり、興味深い話を引き出したりすることは簡単ではありませんが、反響があるとやりがいを感じます!

アイスホッケー選手 桶川裕矢さんへのインタビュー
イラストレーター グラフィックデザイナー  松本沙希さんへのインタビュー
ヴァイオリニスト 後藤博亮さんへのインタビュー
バレエダンサー藤井彩嘉さんへのインタビュー
人形作家 人形舞台美術家 林由未さんへのインタビュー
 
また、翻訳の業務も行なっています。チェコ政府観光局の公式ウェブサイトの記事、B2Bやマニュアルに関する資料を英語から日本語に翻訳しています。翻訳の経験が少なかったので、最初は苦労しました。英語をそのまま日本語に訳すと、すごく違和感のある文章になってしまうので、表現や言い回しを変えてわかりやすくする必要があります。だからといって、原文と全く違う表現を使うわけにはいかないので難しいですが、納得のいく翻訳ができたときはとてもうれしいです。
 

インターンを通じて

インターンシップでは単なる「職業体験」ではなく実際の仕事を任せてもらえるので、とても充実しています。実際に使われる翻訳や資料作成の業務は、責任も大きいですが、その分緊張感を持って仕事に取り組む事ができます。また、自分の考えや意見も尊重してくれます。私がアイデアを提案すると、「いいね。やってみよう!」と言ってもらえますし、実現した企画に手応えがあると、やりがいを感じてもっと頑張ろうという気持ちになります。
 
日本とチェコの時差や、仕事と学校との両立など、柔軟に対応してくれるので、とても働きやすい環境です。リモートワークのため、観光局の皆さんと実際にお会いしたことがないのが残念です。
 
インターンを通じて得たものは、自分のやりたいことが見えてきたことです。観光に興味を持って大学に入学したものの、将来のキャリアプランが見えていませんでした。インターンをしていく中で、ガイドや旅行会社で働くことよりも「旅行地の魅力」をPRする仕事にとても魅力を感じ、自分の将来を考える上でとても刺激になっています。
 

インターンをして良かったと思うこと

インターンとして勤務することで、大学で学んでいることをより深く理解する事ができました。当初は学校で学んだことを実践したいと意気込んでいましたが、実際には観光局での経験が授業で役に立つことが多く、とても勉強になっています。

インターン開始前はホスピタリティの仕事経験しかなかったので、インターンシップを通して新しい経験を積む事ができて本当に良かったです。また、自分の英語力やチェコに住んでいることを活かして、少しでも貢献することができたことは自信に繋がりました。