皆様こんにちは! チェコ親善アンバサダーの三矢です。私は大学卒業後新卒で入社した会社を退職し、バックパッカーとして過去5年超海外を旅行していました。第二次世界大戦で大規模な戦火を免れたチェコの町並みは周辺諸国と比べて中世の町並みを色濃く残していて、何度訪れても美しいと感じます。
チェコを初めて訪れたのは2015年12月のことで、これまで合計3回チェコを訪れています。元々ビールが好きだった私にとって、国民一人当たりビール消費量世界第1位で、ピルスナースタイル発祥の地であるチェコはどうしても訪れたい国の一つでした(ピルスナースタイルは金色をした世界初のビールで、日本の大手ビールメーカーの主力製品のほとんどがピルスナースタイルなのです!)。
そんな期待を胸に訪れたチェコのビールはやっぱり美味しくて、特にピルスナーの元祖として名高いピルスナー・ウルケルはいくら飲んでも飲み飽きず、美しい町並みとともに一気にチェコの魅力に取りつかれてしまいました。
これまで80カ国ほどでビールを飲み歩いていますが、チェコ親善アンバサダーであるという建前抜きでチェコのビールは世界一なのです!
今回はそんな私がチェコで出会ったオススメのホスポダ(居酒屋)を4つご紹介します!
世界一美味しいビールがこちらです
いきなり定番中の定番で恐縮ですが、チェコのホスポダを語る上でやっぱり外せないのが「黄金の虎」でしょう。
ここはマンガ『もやしもん』で「チェコで最も美味しくピルスナー・ウルケルを飲ませてくれるパブ」として紹介されているので、ビールやチェコにあまり興味がない方の中にも聞いたことがある人はいるかもしれません。
このお店は基本的に常連さんに全力投球なお店で、17時以降は基本的に予約している常連さんのみ、観光客は15時の開店前から並んで短い時間に勝負をかけるしかないみたいなちょっと一見さんにはハードルが高いお店なのですが、ビールの味は本物。
タイミングが悪いと17時前でも入れてくれなかったり、邪険に扱われたりしますがそこはビール大好きチェコ人たち。カウンターで立ち飲みしている常連さんに拾ってもらい一緒に飲んだことはいい思い出です。

開店5分でこの盛り上がり
醸造博物館併設なのでプルゼニュ観光中にぜひ!
ビールを飲みにチェコを訪れたのなら避けては通れないのがピルスナースタイル発祥の地プルゼニュでしょう。プルゼニュはプラハから電車で約90分と日帰りでも気軽に訪れることができる町です。ここを訪れる旅行者の多くはピルスナー・ウルケルの工場見学を目的にしていますが、欧州最大級の広場、共和国広場に立つ聖バルトロムニェイ教会や、ヨーロッパで二番目、世界で三番目に大きいシナゴーグがあるなど、ビール以外の街歩きも楽しめる街です。
プルゼニュを訪れたらウルケルの工場見学だけでなく、ぜひ酵母無濾過のウルケルが飲めるこのホスポダで新鮮なピルスナー・ウルケルを堪能してください。

無濾過のピルスナーウルケルは本当に貴重です。ウトペネツとともにいただきました。
ここは醸造博物館に併設されているホスポダで、酵母無濾過のピルスナー・ウルケルはプルゼニュ以外では滅多に飲むことができない非常に貴重なビールなのです。この美味しさは今でも時折思い出すほど。このビールを飲むためだけにプルゼニュを訪れたいくらいです。
プラハで最も古いホスポダは元修道院
チェコに、いや世界にピルスナースタイルが生まれるそのはるか前からプラハで営業している老舗中の老舗ホスポダがウ・フレクーです。ここは1499年創業と500年以上の歴史を持ちプラハで最も古いホスポダだそうです。
ピルスナービール誕生前から営業しているだけあって、ここのビールは黒ビール。フレコフスキー・レジャークという名前のこのビールはチェコ産の4種類の深煎りモルトから造られるダークラガーです。
見た目は黒くて重そうですがグビグビいけます。
ピルスナーと比べると甘みとコクがあってボディも重いのですが、それでもグビグビ飲んでいける軽快さも併せ持っています。何杯飲んでも飲み飽きない!
食事時などお客さんが入ってくるとアコーディオン弾きのおじさんが来て演奏してくれるなど、ただ飲んでるだけでも楽しめるホスポダでもあります。
敷地内には中庭がありそこでもビールが飲めるのですが、6月に飲んだときは太陽の光が気持ちよく昼間から飲むのにもってこいでした。

気候がいい日は外飲みもオススメ
ちょっと旅行者が多くて観光地チックではありますがビール好きなら絶対楽しめるホスポダのひとつです。
地元民に愛されるいいホスポダです
最後にご紹介するのがウ・ルドルフィナ。ここはカレル橋の近くにありますがツーリスティックなエリアから少し外れるため旅行者というよりはプラハっ子に愛されているようなホスポダです。チェコ・フィルハーモニーの本拠地「ルドルフィヌム」から近いこともあり音楽家もよく訪れるんだとか。
観光客がそこまで来ないからカウンターで飲んでいるとお店のスタッフや常連さんなどいろいろな人に絡んでもらって楽しいひとときを過ごすことができました。
そしてこのホスポダが私にとってかけがえのない場所になったのは、初めて訪れてからちょうど1年経って再訪した時。なんと初訪問時のスタッフだけでなく常連さんとも再会できたのです! わけのわからない異国の旅行者を覚えていてくれて歓迎してくれたことはチェコやプラハが大好きな場所になった理由の一つで、今でもここはチェコで一番好きな場所の筆頭です。
いくら飲んでも全く飽きませんし、こんなにクオリティの高いビールが格安で飲めるチェコってやっぱりビール好きの聖地だな~と行く度に感じます。
もちろん地元民が言っているようにピルスナー・ウルケル以外に美味しいビールはたくさんありますし、日本にはまだ輸入されていない逸品もたくさんありますので、そんな知られざるお気に入りを開拓するのもまたひとつの楽しみですよね。
プラハでは今回紹介した以外にも何軒ものホスポダをはしごしましたがどの飲み屋も雰囲気が良くて、地元民も観光客もとにかくみんな楽しそうに飲んでいたのが印象的でした。
チェコのホスポダ巡りで面白いのがホスポダ毎に名前の入ったコースターがあること!どれもデザインが素敵で長期旅行者であまりお土産を買うことができなかった私はこのコースターをお土産に集めていたので、ぜひあなたもお気に入りのコースターを探してお土産にしてみてください。
ぜひこの記事を読んでくださったあなたもチェコを訪れたときはホスポダを訪れて、機会があれば現地の人と会話してみてください。きっとチェコがよりかけがえのない国になること請け合いです。
それでは最後に、次回のリレーブログを担当されるArikaさんに質問です!
「チェコでぜひ食べて欲しいおすすめ料理はなんですか?」
次回のリレーブログもお楽しみに。Na shledanou!(さようなら)
ーーーーーーーーーーーーーー
執筆者プロフィール

三矢英人
ウェブサイト:https://mitsuyahideto.com/
X:https://twitter.com/hideto328
1986年神奈川県生まれのバックパッカー。2013年11月から2019年4月まで5年5ヶ月無帰国旅行。サンティアゴ巡礼900km踏破、キリマンジャロ登頂などのアウトドア系から、美術館、歴史的建造物訪問などインドア系まで幅広く世界を旅行。観光客が一切来そうにないローカル酒屋を飲み歩くことが好き。辰巳出版『最強ナビ』シリーズ、双葉社『最新改訂版バックパッカーズ読本』などに寄稿。世界何十カ国で飲み歩きましたが結局チェコのビールが一番好きです。
チェコを初めて訪れたのは2015年12月のことで、これまで合計3回チェコを訪れています。元々ビールが好きだった私にとって、国民一人当たりビール消費量世界第1位で、ピルスナースタイル発祥の地であるチェコはどうしても訪れたい国の一つでした(ピルスナースタイルは金色をした世界初のビールで、日本の大手ビールメーカーの主力製品のほとんどがピルスナースタイルなのです!)。
そんな期待を胸に訪れたチェコのビールはやっぱり美味しくて、特にピルスナーの元祖として名高いピルスナー・ウルケルはいくら飲んでも飲み飽きず、美しい町並みとともに一気にチェコの魅力に取りつかれてしまいました。
これまで80カ国ほどでビールを飲み歩いていますが、チェコ親善アンバサダーであるという建前抜きでチェコのビールは世界一なのです!
チェコに行ったらぜひ寄りたいホスポダ
今回はそんな私がチェコで出会ったオススメのホスポダ(居酒屋)を4つご紹介します!
伝説のホスポダ「黄金の虎(U zlatého tygra)」

いきなり定番中の定番で恐縮ですが、チェコのホスポダを語る上でやっぱり外せないのが「黄金の虎」でしょう。
ここはマンガ『もやしもん』で「チェコで最も美味しくピルスナー・ウルケルを飲ませてくれるパブ」として紹介されているので、ビールやチェコにあまり興味がない方の中にも聞いたことがある人はいるかもしれません。
このお店は基本的に常連さんに全力投球なお店で、17時以降は基本的に予約している常連さんのみ、観光客は15時の開店前から並んで短い時間に勝負をかけるしかないみたいなちょっと一見さんにはハードルが高いお店なのですが、ビールの味は本物。
タイミングが悪いと17時前でも入れてくれなかったり、邪険に扱われたりしますがそこはビール大好きチェコ人たち。カウンターで立ち飲みしている常連さんに拾ってもらい一緒に飲んだことはいい思い出です。

開店5分でこの盛り上がり
ピルスナー・ウルケル好きなら是非訪れたい「ナ・パルカーヌ(Na Parkánu)」

ビールを飲みにチェコを訪れたのなら避けては通れないのがピルスナースタイル発祥の地プルゼニュでしょう。プルゼニュはプラハから電車で約90分と日帰りでも気軽に訪れることができる町です。ここを訪れる旅行者の多くはピルスナー・ウルケルの工場見学を目的にしていますが、欧州最大級の広場、共和国広場に立つ聖バルトロムニェイ教会や、ヨーロッパで二番目、世界で三番目に大きいシナゴーグがあるなど、ビール以外の街歩きも楽しめる街です。
プルゼニュを訪れたらウルケルの工場見学だけでなく、ぜひ酵母無濾過のウルケルが飲めるこのホスポダで新鮮なピルスナー・ウルケルを堪能してください。

無濾過のピルスナーウルケルは本当に貴重です。ウトペネツとともにいただきました。
ここは醸造博物館に併設されているホスポダで、酵母無濾過のピルスナー・ウルケルはプルゼニュ以外では滅多に飲むことができない非常に貴重なビールなのです。この美味しさは今でも時折思い出すほど。このビールを飲むためだけにプルゼニュを訪れたいくらいです。
ピルスナー以外のビールが飲みたくなったら「ウ・フレクー(U Fleků)」

チェコに、いや世界にピルスナースタイルが生まれるそのはるか前からプラハで営業している老舗中の老舗ホスポダがウ・フレクーです。ここは1499年創業と500年以上の歴史を持ちプラハで最も古いホスポダだそうです。
ピルスナービール誕生前から営業しているだけあって、ここのビールは黒ビール。フレコフスキー・レジャークという名前のこのビールはチェコ産の4種類の深煎りモルトから造られるダークラガーです。

ピルスナーと比べると甘みとコクがあってボディも重いのですが、それでもグビグビ飲んでいける軽快さも併せ持っています。何杯飲んでも飲み飽きない!
食事時などお客さんが入ってくるとアコーディオン弾きのおじさんが来て演奏してくれるなど、ただ飲んでるだけでも楽しめるホスポダでもあります。
敷地内には中庭がありそこでもビールが飲めるのですが、6月に飲んだときは太陽の光が気持ちよく昼間から飲むのにもってこいでした。

気候がいい日は外飲みもオススメ
ちょっと旅行者が多くて観光地チックではありますがビール好きなら絶対楽しめるホスポダのひとつです。
一番思い入れ深い「ウ・ルドルフィナ(U Rudolfina)」

最後にご紹介するのがウ・ルドルフィナ。ここはカレル橋の近くにありますがツーリスティックなエリアから少し外れるため旅行者というよりはプラハっ子に愛されているようなホスポダです。チェコ・フィルハーモニーの本拠地「ルドルフィヌム」から近いこともあり音楽家もよく訪れるんだとか。
観光客がそこまで来ないからカウンターで飲んでいるとお店のスタッフや常連さんなどいろいろな人に絡んでもらって楽しいひとときを過ごすことができました。
そしてこのホスポダが私にとってかけがえのない場所になったのは、初めて訪れてからちょうど1年経って再訪した時。なんと初訪問時のスタッフだけでなく常連さんとも再会できたのです! わけのわからない異国の旅行者を覚えていてくれて歓迎してくれたことはチェコやプラハが大好きな場所になった理由の一つで、今でもここはチェコで一番好きな場所の筆頭です。
ホスポダでビールを楽しもう!
チェコの飲み屋で地元の方と話していると「ピルスナー・ウルケルはブランドがあるから高い。同じようなクオリティのビールでもっと安いものは沢山あるよ!」と言っていましたがそれでもやっぱりピルスナー・ウルケルは美味しいと思います。いくら飲んでも全く飽きませんし、こんなにクオリティの高いビールが格安で飲めるチェコってやっぱりビール好きの聖地だな~と行く度に感じます。
もちろん地元民が言っているようにピルスナー・ウルケル以外に美味しいビールはたくさんありますし、日本にはまだ輸入されていない逸品もたくさんありますので、そんな知られざるお気に入りを開拓するのもまたひとつの楽しみですよね。
プラハでは今回紹介した以外にも何軒ものホスポダをはしごしましたがどの飲み屋も雰囲気が良くて、地元民も観光客もとにかくみんな楽しそうに飲んでいたのが印象的でした。
チェコのホスポダ巡りで面白いのがホスポダ毎に名前の入ったコースターがあること!どれもデザインが素敵で長期旅行者であまりお土産を買うことができなかった私はこのコースターをお土産に集めていたので、ぜひあなたもお気に入りのコースターを探してお土産にしてみてください。
ぜひこの記事を読んでくださったあなたもチェコを訪れたときはホスポダを訪れて、機会があれば現地の人と会話してみてください。きっとチェコがよりかけがえのない国になること請け合いです。
それでは最後に、次回のリレーブログを担当されるArikaさんに質問です!
「チェコでぜひ食べて欲しいおすすめ料理はなんですか?」
次回のリレーブログもお楽しみに。Na shledanou!(さようなら)
ーーーーーーーーーーーーーー
執筆者プロフィール

三矢英人
ウェブサイト:https://mitsuyahideto.com/
X:https://twitter.com/hideto328
1986年神奈川県生まれのバックパッカー。2013年11月から2019年4月まで5年5ヶ月無帰国旅行。サンティアゴ巡礼900km踏破、キリマンジャロ登頂などのアウトドア系から、美術館、歴史的建造物訪問などインドア系まで幅広く世界を旅行。観光客が一切来そうにないローカル酒屋を飲み歩くことが好き。辰巳出版『最強ナビ』シリーズ、双葉社『最新改訂版バックパッカーズ読本』などに寄稿。世界何十カ国で飲み歩きましたが結局チェコのビールが一番好きです。